Javaとクラスライブラリ APIとパッケージ(5-1)

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第4章ではクラスやインタフェースの作成方法や利用方法などを紹介しました。
Javaでは様々なプログラムを作成できるように、既にたくさんのクラスが用意されています。

標準的に利用するクラス群はクラスライブラリや(標準)APIとよばれています。

以下は、Javaのクラスライブラリを説明している(公式)サイトとなります。

https://docs.oracle.com/javase/jp/8/docs/api/

クラスライブラリとパッケージ

Javaのクラスはたくさん用意されているため、パッケージによって分類されています。

代表的なパッケージには以下のようなものがあります。

パッケージ名 主なクラス パッケージの概要
java.lang String
Integer
StringBuffer
Math
Thread
javaでよく利用されるクラスをまとめたパッケージです。

java.langはimportしなくても利用できる特別なパッケージになっています。

java.util Calendar
List
Set
Map
様々なユーティリティ・クラス(利便性の高い)をまとめたパッケージです。

コレクションフレームワークや日時機能などが含まれています。

java.io File
Reader
Writer
システム入出力を利用するための機能をまとめたパッケージです。

ファイルとの入出力やキーボードからの入力処理などが含まれます。

java.langパッケージ

標準で用意されているパッケージやクラスはかなりの種類があり、上で説明したパッケージ以外にもかなりの数があります。

通常、別パッケージのクラスを利用する際にはimport宣言が必要になりますが、java.langパッケージだけは頻繁に利用されるクラスをまとめている為、importの必要はありません

クラス名 クラスの概要
String 文字列を扱うためのクラスです。
String型は内部の文字列を定数として扱っている為、文字列の操作には適しません。文字列の編集を行う際には、StringBufferやStringBuilderを利用します。
StringBuffer Stringと同様に文字列を扱うクラスですが、文字列編集を行う際にはStringBuffer(もしくはStringBuider)を利用します。
Integer int型をオブジェクトでラッピングするクラスです。
Stringとintを相互変換する際や、int型の処理に役立つメソッドを持っています。
Thread スレッド(並列)処理を扱う際に利用するクラスです。

クラスライブラリの(Oracle公式サイト)の利用方法

Oracleの公式サイトではJavaのクラスライブラリが掲載されています。

(Oracleの公式サイトのキャプチャ画像)

画像には番号が振られていますが、その番号の部分は以下が表示されています。

  1. パッケージ
  2. パッケージ内のクラス
  3. クラスの詳細

左上(①)のパッケージをクリックすると、右下(②)が該当パッケージのクラスに切り替わります。また、クラスをクリックすると、左側(③)が該当クラスの詳細説明に切り替わります。

クラスの詳細説明は専門用語も多く、理解することができない部分もあるかもしれません。その時は、検索エンジンで「Java クラス名」「Java メソッド名」「Java やりたいこと」で検索すると、クラスやメソッドの説明をしてくれているサイトや掲示板もあります。活用しましょう。

※例えば、Javaで文字列を置き換えしたい場合であれば、「Java 文字列 置き換え」などと検索します

まとめ

  • 既に用意されているクラスがたくさんあり、標準で用意されているクラス群をクラスライブラリやAPIと呼ぶ
  • クラスライブラリを解説しているOracleの公式サイトがある
  • クラスはパッケージにより分類されており、Java.langパッケージだけはimportの必要はない
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