プログラミングを行う為には、あらかじめコンピュータに開発環境を整える必要があります。簡単に言うと、プログラミングを行う為の準備です。
Javaの場合は、少し手順が多いのが難点です。
もくじ
Javaの環境構築
Javaプログラミングを始める為には、コンピュータに環境構築を行う必要があります。
最低限必要な操作は以下の3つです。
- 拡張子を表示する
- JDKのダウンロードおよびインストール
- 環境変数を設定
拡張子を表示する
- エクスプローラー※を表示する
- 「表示」タブを押す
(メニューバーが表示される) - 「オプション」をクリックする
- 「表示」タブをクリックする
- 詳細設定内の「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す
- 「OK」ボタンを押す
※エクスプローラーとはWindowsのフォルダやファイルを表示するアプリケーションのことです。(「スタート」→「ドキュメント」等で表示されるウィンドウ)
JDKのダウンロードおよびインストール
今回のJDKはJava8を利用します。JDKのダウンロード及びインストールはOSによって種類が異なるので注意が必要です。(今回はWindowsをベースに説明しています)
JDKのダウンロード
- ブラウザでOracleのJDKインストールページに移動する
(Java8のJDKインストールページ) - OSなどの環境に合わせて右側のファイル名をクリックしてダウンロードする
※今回はWindowsでの説明
※x86は32ビットOS、x64は64ビットOSでのインストールファイル(ビットの見分け方は後述)
※「Accept License Agreement」(ライセンスに同意する)などの文言がある場合はチェックを入れる
32ビットと64ビットの見分け方
- 「スタート」ボタンをクリックする
- 「設定」をクリックする
- 「バージョン情報」で確認
以下、画像で手順を確認(一部)
JDKのインストール
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックで起動する
※ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリック - 初期設定のまま※でインストールする
※次へやOKで進めていく
以下、画像でのインストール手順
環境変数の設定
コマンドプロンプトでコンパイルや実行作業を効率よく行う為の環境変数の設定を行います。
- 何かしらのフォルダを開き、左側(ナビゲーションウィンドウ)から「PC」をクリックする
- 「コンピュータ」タブをクリックし、「プロパティ」をクリックする
- 「システムの詳細設定」をクリック
- 「環境変数」のボタンをクリック
- システム環境変数にある「Path」をクリックで選択し、「編集」をクリックする
- 元々の変数値の後ろに;(セミコロン)を追加し、その後にJDKフォルダ内のbinまでのパスを追加する
例 「元々の変数値;C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_111\bin」
※ポイントおよび注意点は以下参照 - システム変数の編集、環境変数、システムのプロパティは「OK」をクリックして閉じる
変数値追加のポイントおよび注意点
- 元々の変数値は編集しないこと
- 変数値の値をメモ帳に保存しておくことで、作業を誤った際に元に戻せます
- JDKフォルダのパスはデフォルトの設定だと「Cドライブ内→Program Filesフォルダ内→Javaフォルダ内→jdk(バージョン)」です。
コンピュータのCドライブからフォルダを開き、JDKフォルダ内のbinフォルダまで開いたらアドレス部分をコピーしてあとに環境変数に貼り付けすることでミスが少なくなります。
補足:Javaのインストールと環境変数の設定確認方法
最後に、Javaのインストールと環境変数が正常に設定されているかどうかを確認します。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「Windowsシステムツール」をクリック
- 「コマンドプロンプト」をクリック
- コマンド部分に「java -version」と「javac -version」を入力
※半角で入力すること。また、-versionの前には半角スペースを入力。
Java+バージョンが表示されるかどうかを確認する。実行画面と確認例は以下の画像のように表示されればOK
※‘javac’は、内部コマンド外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。と表示された場合は、インストールまたは環境変数の設定が間違っている可能性があります。
もし環境変数が上手く設定できない場合
JDKのインストールは正常にできたが、環境変数が上手くいかなかった場合の補足説明です。
まず、環境変数とはいったい何のために設定するかを説明して後に、環境変数の設定が上手くいかなかった場合の対処法を説明します。
※説明部分がわからなくても対処法は行えます
環境変数とは
Windowsがプログラムを動作させる際のプログラムファイルなどを保存している場所の記録です。
Windowsはこの場所を元にプログラムファイル等を探しに行くことができます。
言い換えると、この環境変数が上手く設定できないと、Windowsがjavaおよびjavacのプログラムファイルを見つけられないのでエラーとなります。
ということで対処法は、自分でそのプログラムファイルの場所を指定してあげればいいということです。
環境変数が上手くいかなかった場合の対処法
通常は「java ファイル名」「javac クラス名」を入力します。
ですが、そのままでは「‘java’は~認識されていません」という感じのエラーが表示されます。
javaやjavacはjava.exeやjavac.exeというプログラムで動かしているので、そのプログラムファイルの場所を指定してあげます。
java.exeやjavac.exeはJDKのインストールフォルダ内にあります。デフォルトだとcドライブ内のProgram Filesフォルダ内にJavaフォルダがあるはずです。
※分からない場合はもう一度JDKのインストール手順を確認。途中でインストール場所が表示されます
環境やJDKのバージョンによって異なりますが、以下のような階層でJDKフォルダ内のbinフォルダ内にjavaやjavacのプログラムファイルがあります。
C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_111\bin
そこで、環境変数が設定できない場合、javaの前に上のようなフォルダの構造を指定してあげることになります。
2点重要な部分があります。
1つ目、入力してもいいですが、エクスプローラーからコピーすると楽。
2つ目、フォルダ構造の前後には”(ダブルクォーテーション)が必要。
※フォルダの中に半角スペース及び全角が含まれている場合は必要になる
- エクスプローラーでフォルダ構造をコピーします
- コマンドプロンプトを表示させ、コンパイル及び実行したいフォルダまで移動します
- “を入力します
- コマンドプロンプトでフォルダ構造を貼り付けます(「右クリック」、「貼り付け」)
- その後に、”を入力後にjavaおよびjavacを入力します
例 Cのworkフォルダ内でHello.javaをコンパイルする
上のように、環境変数が設定されていないと、javacやjavaの前に毎回フォルダ構造を入れる必要がありますので、結構面倒な作業です。
少しでも、楽にするのであれば、フォルダ構造をメモ帳などにコピーしておくのもありです。