この回では、簡単なJavaのプログラミングを行い、コンパイルや実行という作業を行いJavaプログラムを動作させてみます。
たくさんの注意点がありますので、飛ばさずに進めていきましょう。
簡単なJavaプログラムを作成してみよう
Javaプログラムは「ソースファイルの作成」、「コンパイル」、「実行」という手順を踏んで動かします。一つずつ確認しながら作成してみましょう。
プログラムを入力する前に
プログラムを入力する前に、以下の2つの準備を行いましょう。
- Cドライブ内に「work」という名前でフォルダを作成する
※Cドライブにworkというフォルダを作成できない場合はデスクトップに作成しましょう - テキストエディタはメモ帳でもかまいませんが、「サクラエディタ」がおすすめです。
※サクラエディタダウンロードサイト「http://sakura-editor.sourceforge.net/download.html」
JavaRUではサンプルプログラムや練習問題は「C:\work」を基準としています。
Javaプログラムを記述しよう
メモ帳等のテキストエディタを開いて、以下のプログラムを記述します。
プログラムを記述する際の注意点
- 今回は全て半角で入力すること
- 大文字と小文字は区別されますのでその通りに入力すること
- スペースが空いているところは半角スペースで空けること
- 左側のスペースは半角スペースかTabキーで空けることができます
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class Hello{ public static void main(String[] args){ System.out.println("Hello Java"); } } |
保存場所は上記で作成したworkフォルダ内に保存します。
Javaプログラムをコンパイルしよう
作成ができたら「コンパイル」します。コンパイルを行うにはコマンドプロンプト上で行う必要があります。
コマンドプロンプト起動方法
- 「スタート」ボタンをクリックし、「すべてのプログラム」をクリック
- 「アクセサリ」をクリックし、「コマンドプロンプト」をクリック
コマンドプロンプト上でコンパイルを行う場合は、workフォルダに移動後に行ないます。
移動する際にはcdコマンドを利用して移動します。(今回はコマンドプロンプトやパスの説明は割愛しています)
コマンド | cd 移動先の場所(パス) |
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記述例 | cd c:\work cd Desktop\work |
※記述例は絶対パスで移動する例と相対パスで移動する例です。
移動できなかった場合は「指定されたパスが見つかりません。」と表示されます。
Cドライブ内にworkフォルダを作成した場合、「cd c:\work」と入力し、Enter
※絶対パスを利用して移動しています
デスクトップ上にworkフォルダを作成した場合、「cd Desktop\work」と入力し、Enter
※相対パスを利用して移動しています
移動後、コンパイルを行います。コンパイルが正常に行われた場合は特別なメッセージはでません。間違い(エラー)がある際はエラーメッセージが表示されます。
コンパイルを行うにはjavacコマンドを利用します。
コマンド | javac Javaのファイル名(拡張子含む) |
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記述例 | javac Hello.java |
Hello.javaをコンパイルする場合は「javac Hello.java」と入力し、Enterキーを押す
コンパイル時にエラーが起こった場合は、Javaの内容に入力ミスがないか確認しましょう。
※どうしてもエラーが見つからない場合は上のプログラムをコピーして利用してください。
また、ファイル名が間違っている場合もあるので、javaコマンドの右側のファイル名かworkフォルダ内のファイル名を確認しましょう。
Javaプログラムを実行しよう
コンパイルが成功したら、Javaプログラムを実行します。
Javaプログラムを実行する際にはjavaコマンドを利用します。
コマンド | java クラス名 |
---|---|
記述例 | java Hello |
クラス名はJavaファイル内の1行目「class Hello」のHello部分(classの右)です。
Hello.javaを実行する場合は「java Hello」と入力し、Enter
「Hello Java」と表示されれば、正常に作成、コンパイル、実行までが完了しました。
面倒に思うかもしれませんが、プログラミングでは一定のルールに従って記述する必要があります。
次は、そのルールと役割についての解説です。